チョコレート特集

カカオの種子を発酵・焙煎したカカオマスを主原料とし、これに砂糖、ココアバター、粉乳などを混ぜて作ります。紀元前2000年ごろから主に中央アメリカにおいてカカオの栽培が始められ、嗜好品や薬用として珍重され貨幣として使用する地方もありました。初めはトウガラシ等を混ぜた甘くない飲み物で薬として扱われていましたが、スペイン人が苦味を消すために砂糖を加え、18世紀になると多くの技術革新が行われ食べるチョコレートが考案されました。日本には江戸時代にオランダと中国の交易で長崎にチョコレートが伝わったとされています。今ではチョコレートといえばバレンタイン・デーの象徴のようになっていますが、この日だけでチョコレートの年間消費量の20%程度が消費されているといわれています。チョコレートに多く含まれるポリフェノールは植物が自分の体を守るために体内で生み出す成分で、ピロリ菌除去、疲労回復、ストレス抑制、動脈硬化の防止、脂肪燃焼などの効能があります。また最近の実験でチョコレートやココアの香りには、集中力や記憶力をアップする効果がある可能性が高いことが分かってきています。非常の際にはカロリーの面だけでなく、甘味やテオブロミンが心身の安らぎをもたらす効果もあるので非常食としても優れています。イヌやネコ、鳥類などヒト以外のほとんどの動物はチョコレートを食べると中毒を起こしますので、美味しくてもペットにはあげないでください。

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