さつまいもの魅力とその多彩な活用法
さつまいもの歴史と種類
さつまいもは、南米が原産の古くから栽培されている農作物です。日本には宮古島から伝わり、琉球や薩摩を経て全国に広まりました。歴史的には飢饉や食糧難の救世主として重宝されてきました。代表的な種類には、色鮮やかな皮と肉質を持つ「金時」や「紅あずま」などがあります。これらは甘みが強く、見た目も美しいのが特徴です。
さつまいもの旬と選び方
さつまいもは一年中楽しめますが、特に新しいさつまいもが出回る夏から初秋が旬とされています。選ぶ際のポイントは、中くらいの太さで光沢があるものを選ぶことです。深い毛穴があるものは筋っぽい可能性があるため、避けるのが良いでしょう。
栄養価と健康への効能
さつまいもは、主成分として糖質を豊富に含んでおり、ビタミンCや食物繊維も多く含まれています。これらの栄養素は、免疫力の向上や健康維持に役立つとされています。
さつまいもの食べ方
さつまいもの最もシンプルな食べ方としては、オーブンで焼いた焼きいもや蒸したふかしいもがあります。甘い味わいは、甘煮やきんとん、てんぷら、汁物の具材としても活躍します。さらに、お菓子作りや洋風の料理にも使われるなど、その用途は非常に多岐にわたります。
さつまいものレモン煮込み
材料(4人前)
- さつまいも: 700g
- 国産レモン: 1個
- プルーン: 12個
- 砂糖、塩: 適量
作り方
- さつまいもを2cm厚の輪切りにし、皮を厚めにむきます。水に放してアク抜きをし、水気を切ります。
- レモンはよく洗い、2〜3mm厚の輪切りにします。
- さつまいもを鍋に入れ、軽く水を加えて火にかけます。一度煮立たせたら湯を捨て、水気を切ります。
- 再び鍋にさつまいもを入れ、水を加えて砂糖大さじ7、塩少々、レモンを加えて強火にかけます。
- 煮立ったら中火にし、アルミ箔で蓋をし、汁気が少なくなるまで煮ます。
- プルーンは軽く洗って水気を切り、熱い紅茶に浸して冷まします。
- さつまいもとレモンを器に盛り、プルーンを添えて完成。
さつまいもの皮の炒め物
材料(4人前)
- さつまいもの皮(厚めにむいたもの)
- いりごま(白): 少々
- ごま油、砂糖、酒、薄口しょうゆ: 適量
作り方
- さつまいもの皮を縦に太めのせん切りにし、水にさらしてアク抜きをします。水気をよく切ります。
- 厚手の鍋にごま油を熱し、さつまいもの皮を入れて炒めます。ほぼ火が通ったら砂糖小さじ2、酒大さじ1、薄口しょうゆ大さじ1を加え、水分がなくなるまで煮ます。
- 最後にいりごまを振り入れて完成。
さつまいもの揚げ物
材料(4人前)
- さつまいも: 1本(約300g)
- 揚げ油、酢、みりん、塩: 適量
作り方
- さつまいもを1cm厚のいちょう形に切り、水に放してから水気を拭き取ります。
- 揚げ油を165℃に熱し、さつまいもを揚げて油を切ります。
- 大根おろしを作り、酢大さじ2、みりん小さじ2、塩少々を加えて混ぜます。
- 食べる直前にさつまいもを大根おろしと和えて完成。