スタミナをつけることができる野菜の代表、「にら」の魅力を探ろう!
目次
はじめに
にらは、強い生命力と豊富な栄養価を持つスタミナ野菜として広く親しまれています。特に中国がその本場とされ、新しい葉が摘まれるたびに再び伸びてくるその特性から、1株で何度も収穫が可能です。手ごろな価格で提供されることが多いにらですが、実は緑色のにらだけではなく、日光を避けて育てられる淡い黄色の黄にらという品種も存在します。黄にらは柔らかく、通常のにらとは異なる繊細な味わいを楽しむことができ、価格もやや高めです。
にらはその葉だけでなく、立ち上がった花茎やつぼみも食べることができ、特に中国では花にらとしてつぼみごと食べることが一般的です。本記事では、にらの種類や選び方、栄養価、さらにはおすすめの調理法まで、にらの魅力を余すところなくご紹介します。
にらの種類について
にらはスタミナ野菜として人気があり、その中でも中国が本場とされています。新しい葉が摘まれるたびに伸びてくる、強い生命力を持つこの野菜は、1株から4〜5回も収穫できるため、手ごろな価格で提供されています。通常のにらは緑色ですが、淡い黄色のにらもあります。これを詰にらと呼びます。詰にらは日光を避けて育てられるため、柔らかく、傷みやすく、通常のにらとは異なる特徴を持っています。価格も高めで、一般的なにらとは異なる味わいを楽しむことができます。
にらは葉だけでなく、立った花茎やつぼみも食べられます。特に中国野菜の花にらは、つぼみごと食べることが一般的です。
旬と選び方
通常のにらは一年中入手可能ですが、旬は春です。春に収穫されたにらは柔らかく、食感が良いため、選ぶ際には葉が肉厚で幅広いものを選びましょう。黄にらと花にらは真夏以外はいつでも入手可能で、鮮度の良いものを選びます。花にらのつぼみの先が茶色に変色している場合は、鮮度が低い可能性があります。
栄養価について
にらは栄養価が高い野菜の一つで、特にカロテン(β-カロテン)が豊富に含まれています。また、ビタミンCや鉄、カルシウムも含まれており、健康に良い食材と言えます。
にらの食べ方
にらや詰にらは火を通しすぎないように調理することがポイントです。妙め物やあえ物、汁物などに利用できます。特ににらと黄にらは、おかゆや雑炊に加えると風味豊かな一品に仕上がります。
にらは料理にアクセントを加える野菜として、多彩なレシピに活用できます。ぜひ、新しい料理のアイデアを試して、にらの美味しさを堪能してみてください。
にらとたらこの卵とじ
にらとたらこの卵とじは、簡単に作れる美味しい一品です。スタミナ野菜であるにらとたらこが絶妙に組み合わさり、ごはんとの相性も抜群です。さっそく作り方を見ていきましょう。
材料(4人分、約70kcal)
- えのきだけ…1パック
- だし…1カップ
- 砂糖
- しょうゆ
- 卵
作り方
- にらは根元のほうを少し切り落とし、3〜4cmの長さに切ります。えのきだけは根元を切り落として半分に切ります。たらこは2cm幅くらいのブツ切りにします。
- 卵はときほぐしておきます。
- 鍋にだし、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ2を入れて煮立てます。たらことえのきだけを加え、火を少し弱めて4〜5分煮ます。
- にらを加えてひと煮立ちさせ、卵をなべの緑のほうから円を描くように、中心に向けて流し入れます。再び煮立ちかけたらふたをして火を止め、1〜2分蒸らします。
注意点として、にらは煮過ぎると歯ざわりが悪くなるので、火加減に注意しましょう。美味しい卵とじが完成です。お好みでごはんにかけてお召し上がりください。
帆立貝柱をプラスしてにらの中国風轟え蠣
にらと帆立貝柱を組み合わせた、中国風の美味しい一品です。帆立貝柱の旨みとにらの風味が絶妙にマッチし、食卓を彩ります。作り方を見ていきましょう。
材料(4人分、約80kcal)
- 帆立貝柱…6個
- かけ汁(しょうゆ、溶きがらし、ごま油)
- 塩
- 酒
作り方
- にらは根元のほうを1〜2cm切り落とし、たっぷりの熱湯に入れてよくゆで、ゆで上がったらすぐに冷水に取り、冷ます。
- 水の中でにらの水けを絞り、3cm長さに切り、さらに水けを絞ります。
- 帆立貝柱に塩少々と酒大さじ2をふりかけ、蒸気の上がった蒸し器に入れて強火で2〜3分蒸します。
- かけ汁を作ります。しょうゆに溶きがらしを加えてまんべんなく混ぜ合わせ、ごま油を加えて香りをつけ、さらによく混ぜます。
- 器ににらを盛り、帆立貝柱を粗くほぐして盛り合わせ、かけ汁を回しかけます。
お好みで、にらと帆立貝柱をよく混ぜ合わせて、かけ汁の味を全体になじませていただくこともできます。美味しいにらの中国風蠣ができあがりました。
にらと黄にらのおひたし
にらと黄にらのおひたしは、さっぱりとした一品で、食事の際にぴったりです。にらと黄にらの爽やかな風味が、料理を引き立てます。作り方を見てみましょう。
材料(4人分、約10kcal)
- にら…1束
- 黄にら…1束
- 梅酢づけしょうが
- 塩
作り方
- にらと黄にらは根元のほうを1〜2cm切り落とし、それぞれを二つに分けて根元をたこ糸などで縛ります。
- 塩少々を加えた熱湯でにらと黄にらをゆで、流水に取って冷まし、ざるに上げて水けをきります。
- かけ汁を作ります。しょうがをせん切りにし、けきくらげは水で戻して石づきを除きます。
- なべにサラダ油大さじ1/2を熱し、しょうがとけきくらげを加えて炒めます。酒をふりかけてさらに炒め、にらと黄にらを加えて手早く妙め合わせます。
- かけ汁を加え、とろみがついたら器に盛り付けます。
このにらと黄にらのおひたしは、さっぱりとした一品で、食卓を華やかに彩ります。
まとめ
にらはスタミナ野菜として、栄養価が高く風味豊かな野菜です。春が旬であり、その旬のにらを使った料理は特に美味しいと言えます。新しい料理のアイデアを取り入れて、にらを楽しんでみてください。