鶏肉:鶏肉の部位ごとの特徴と、それぞれの特徴を活かすおすすめレシピをご紹介!
目次
鶏肉の各部位について
鶏もも肉(骨つき)
鶏もも肉は、骨つきの状態で一本150gから250gほどのサイズが多く見られます。この部位の肉は、丸ごとソテーにして楽しむのが一般的で、肉がふっくらとしているものほど、質が良いとされています。肉の充実感が特徴的です。
鶏ささ身の特徴
牛や豚のヒレ肉に相当する部位である鶏ささ身は、脂肪が非常に少なく、味が淡泊で柔らかいのが特徴です。鮮度が高いものは、サッと湯がいて刺身としても楽しめます。透き通るような淡いピンク色が上質の証です。
鶏ブツ切り肉(骨つき)
鶏の手羽やももを骨つきのまま細かく切ったブツ切り肉は、から揚げ用としてよく使われます。カレーやその他の煮込み料理にも適しており、多様な料理に活用できる便利な部位です。
鶏もも肉の使い道
鶏のももの関節から下の部分を落とし、骨を取り除いたもも肉は、むね肉に比べると色がやや赤みがかっており、肉質もしっかりしていてコクがあります。から揚げや煮物などに最適です。
鶏スペアリブ(手羽中)の特性
手羽中を縦に二つに分けた鶏スペアリブは、厚みが少なく火が通りやすいため、手軽に調理できます。網焼きやソテーに向いていますが、片面が骨であるため煮込み料理には不向きです。
鶏むね肉の特長
皮を取り除いた鶏むね肉は、脂肪が少なく味が淡泊で、肉質は柔らかいです。1枚の重さは約300g。皮無しも販売されており、ソテーやカツ、照り焼きなどに適しています。
鶏手羽元の魅力
手羽の上部に位置する手羽元は、1個あたり約40gの重さです。脂肪が少なく味はさっぱりとしており、から揚げや中国風の煮込み料理に適しています。
その他の鶏肉部位
手羽先は肉は少ないですが、ゼラチン質が豊富で味が良いため、中国風の煮込み料理に最適です。また、鶏をさばいた後の骨は、中国風のスープなどに使われます。肉が少ないため、手羽先などを加えると味が増します。
鶏肉を活用したおすすめレシピ
ここでは、鶏肉を活用したおすすめレシピをご紹介します。
揚げ鶴のねぎソースかけレシピ
材料(4人前、エネルギー約480kcal)
- 鶏もも肉(大)1枚
- 鶏むね肉(大)1枚
- ねぎソース用材料(テンゲンサイ4株、酒、しょうゆ、ごま油、かたくり粉、揚げ油、塩)
作り方
- 鶏肉の下準備: 鶏もも肉とむね肉を中央からそぐようにして開き、それぞれ倍の大きさにして4等分にし、酒・しょうゆ各大さじ1、ごま油小さじ1で下味をつけます。
- 卵液の追加: 卵をときほぐし、鶏肉に加え、もみ込んで15分ほど室温に置きます。
- ねぎソースの調理: 指定された材料を混ぜ合わせてねぎソースを作ります。
- 揚げ処理: 鶏肉の汁けを軽く切り、かたくり粉をまぶして、170℃に熱した揚げ油で薄いきつね色になるまで揚げ、油を切ります。
- チンゲンサイの調理: 根元に十文字の切り込みを入れたチンゲンサイを、ごま油大さじ1と塩少々を加えた熱湯でゆで、水けを切って四つ割りにします。
- 盛り付け: 揚げた鶏肉を食べやすく切り、器に盛りつけ、ゆでたチンゲンサイを添え、作ったねぎソースを回しかけます。菜の花などで彩りを加えると、見た目も美しくなります。
蒸し鶏の野菜かけレシピ
材料(4人前、エネルギー約150kcal)
- 鶏むね肉 2枚
- レモン(薄切り) 4枚
- 白ワイン 大さじ2
- ピーマン 1個
- にんじん 1本
- えのきだけ 1パック
- きくらげ(戻したもの) 4枚
- くずあんの材料
- 塩・こしょう・サラダ油
作り方
- 鶏肉の準備: 鶏むね肉に塩・こしょうを振り、レモンをのせ、白ワインをかけた後、ラップフィルムをかぶせて電子レンジ(600W)で5〜6分30秒加熱します。途中で裏返し、必要に応じてアルミ箔で調節します。
- 野菜の準備: ピーマン、にんじん、きくらげをせん切りにし、えのきだけは根元を落として三つに切ります。
- 野菜の蒸し焼き: 2の野菜を深めの器に入れ、サラダ油小さじ2を振りかけ、電子レンジで1分30秒加熱します。
- くずあんの作成: 鶏肉の器にたまった汁とくずあんの材料を混ぜ合わせ、電子レンジで3〜4分加熱し、とろみがついたら取り出します。
- 盛り付け: 鶏肉を食べやすく切り、野菜と共に盛り付け、くずあんをかけます。
このレシピは、ヘルシーで栄養満点な蒸し鶏をメインに、野菜の彩りと味わいを加えた一品です。手軽に電子レンジを使って調理でき、カロリーを抑えつつも満足感のある料理を楽しむことができます。普段の食事にはもちろん、ダイエット中の方にもおすすめです。
このレシピでは、サクサクとした食感の揚げ鶏肉と、香ばしいねぎソースの組み合わせが楽しめます。彩り豊かなチンゲンサイや菜の花を添えることで、味わいだけでなく視覚的にも楽しめる一品となります。家族や友人との食事におすすめのメニューです。
まとめ
鶏肉は部位によって味わいや質感、最適な料理方法が異なります。骨つきのもも肉は、ソテーや煮込み料理に適しており、肉のジューシーさが特徴です。一方、ささ身は脂肪が少なく淡泊な味わいで、刺身や軽い料理に最適。ブツ切り肉はから揚げやカレーなど、さまざまな料理に使える汎用性が魅力です。
もも肉は赤みがかった色とコクのある味わいが特徴で、から揚げや煮物に向いています。スペアリブは網焼きやソテーに適していますが、煮込みには向きません。むね肉は、脂肪が少なく、ソテーや照り焼き、カツなどに最適です。
手羽元はドラムスティックとしても知られ、脂肪が少なくさっぱりとした味わいで、から揚げや煮込み料理に適しています。手羽先はゼラチン質が豊富で、特に中国風の煮込み料理に最適です。
全体として、鶏肉はその部位によって多様な料理に活用できることがわかります。各部位の特徴を理解し、適した料理方法を選ぶことで、鶏肉の持つ豊かな味わいと食感を最大限に引き出すことができるでしょう。