ラム肉の魅力と、ラム肉を使ったおすすめレシピをご紹介!
目次
ラム肉の基本
日本の食卓にはまだあまりなじみのないラム肉ですが、ヨーロッパでは子牛と並んで肉料理の主役とされています。生後1年未満の子羊から取れるラム肉は、親羊であるマトンに比べて柔らかく、風味豊かで、肉の色も淡いのが特徴です。主にニュージーランドやオーストラリアからのチルドや冷凍品が市場に出回っており、多彩な部位が楽しめます。
ラム肉の部位と特徴
ラム肉にはいくつかの代表的な部位があります。おなじみのラムチョップは、肋骨を1本付けて切り取ったロース肉で、ロインチョップとリブチョップがあります。これらはいずれも柔らかくておいしい部位として知られています。もも肉は骨つきの塊、厚めの切り身、薄切りなどさまざまな形で提供されます。肩肉などをロール状にしたラムロールもあり、薄切りにして売られていることが多いです。
ラム肉をおいしく食べるポイント
ラムの脂肪は融点が高いため、冷めるとすぐに固まってしまいます。そのため、料理したての熱いものを味わうのが、ラム肉を最もおいしく食べるポイントと言えるでしょう。脂肪の風味が最大限に引き出され、柔らかな肉質を楽しむことができます。
ラム肉の食べ方
- ラムチョップの調理法: ラムチョップはハーブやスパイスを効かせて焼いたり、シンプルに塩焼きにするのが一般的です。外はカリッと、中はジューシーに焼き上げることがコツです。
- もも肉の活用法: もも肉は、1本丸ごとをローストする方法や、切り身を使った煮込みやステーキ、薄切りでのソテーがおすすめです。
- ラムロールの調理法: ラムロールは、ステーキとして焼くのが一般的です。中までしっかり火を通し、外側は香ばしく仕上げます。
ラムチョップの香味ソテー
材料(4人前、エネルギー約610kcal)
- ラムチョップ(冷凍): 12〜16本
- にんにく(小): 4片
- パン粉: 大さじ6
- じゃがいも: 中4個
- クレソン: 2束
- 塩、こしょう、揚げ油、バター、サラダ油
作り方
- ラムチョップの下ごしらえ:
- 凍った状態で余分な脂を取り、形を整える。
- 解凍後、水気を拭き取り、塩とこしょうで下味をつける。
- にんにくとパセリはみじん切りにする。
- じゃがいもの調理:
- じゃがいもをよく洗い、皮付きのまま堅めにゆで、くし形に切る。
- 揚げ油で揚げ、油を切った後、塩少々を振る。
- ラムチョップの焼き:
- フライパンにバターとサラダ油を熱し、ラムチョップを強火で両面焼く。
- 焼き上がったら器に盛り、揚げたじゃがいもとクレソンを添える。
- 香味パン粉の作成:
- フライパンを拭いてバターとサラダ油を熱し、にんにくを炒める。
- パン粉を加えてカリカリに炒め、パセリを加えて調味する。
- でき上がった香味パン粉をラムチョップにかける。
この「ラムチョップの香味ソテー」レシピは、ラムのジューシーな味わいと香ばしいパン粉の食感が楽しめる一品です。クリスピーなじゃがいもとクレソンの爽やかさが、ラムチョップの味を引き立てます。手間をかけて作る価値のある、特別なディナーにぴったりのメニューです。
ラムのアイリッシュシチュー
材料(4人前、エネルギー約380kcal)
- ラム肉(塊): 400g
- じゃがいも: 7個
- たまねぎ(中): 1個
- にんじん: 1本
- パセリ(みじん切り): 少々
- 塩、こしょう
作り方
- ラム肉の下処理:
- ラム肉の脂肪を取り除き、一口大に切る。
- 肉の煮込み:
- 肉を深鍋に入れ、水4〜5カップと塩小さじ1を加えて強火にかける。沸騰したら火を弱め、ゆっくり煮込む。
- 野菜の準備:
- じゃがいも4個を薄切りにし、たまねぎとにんじんも薄切りにする。セロリは筋を取り、薄切りにする。
- 野菜の追加:
- 野菜を鍋に加え、沸騰したらこしょう少々を加え、弱火で50分〜1時間煮込む。
- じゃがいもの追加:
- 残りのじゃがいも3個を二つに切って加え、さらに20〜30分煮る。じゃがいもが煮崩れてとろみが出るまで十分煮込む。
- 味の調整と盛り付け:
- 味を確かめ、足りなければ塩やこしょうで調整する。
- 形を残しているじゃがいもを1個ずつ器に盛り、シチューを注ぎ入れる。最後にパセリのみじん切りを散らして完成。
この「ラムのアイリッシュシチュー」は、ラム肉の深い味わいと野菜の甘みが溶け合う、温かくてコクのある一品です。じっくり煮込むことで、ラム肉の旨味が野菜にしみわたります。寒い日に食べたい、心も体も温まる伝統的なシチューです。パセリのみじん切りが彩りを添え、見た目にも美しい仕上がりになっています。
まとめ
この記事では、豚肉とラム肉を使った様々なレシピをご紹介しました。豚肉はその柔らかさとジューシーさで、家庭料理の定番として親しまれています。一方で、ラム肉は独特の風味と柔らかさが特徴で、ヨーロッパやオーストラリアなどでは非常に人気があります。今回取り上げたレシピは、どれもこれらの肉の美味しさを最大限に引き出しています。