夏こそ楽しみたい、きゅうりと便利調理器具をご紹介!
目次
そもそもきゅうりってどんな野菜?
日本人の毎日の食生活でもとっても身近なきゅうりですが、実はこのきゅうり、海外から伝来した野菜なのです。その起源は古く、インド北西部のヒマラヤ山麓が原産地とされています。紀元前2000年頃にはすでに栽培が始まっており、その後シルクロードを通じて世界各地へと広がっていったといわれています。
古代エジプトでは、ピラミッド建設に従事する労働者たちの食事にきゅうりが含まれていたという記録が残されています。また、古代ローマ時代には、皇帝ティベリウスがきゅうりを大変好んでいたため、温室栽培が行われていたともいわれています。このように、きゅうりは古くから世界中で愛されてきた野菜なのです。
日本への伝来は6世紀頃、中国を経由してもたらされたとされています。当初は「胡瓜」と呼ばれ、薬用植物として扱われていました。江戸時代になると一般的な野菜として普及し、現在のような食べ方が確立されていきました。
きゅうりの特徴と選び方のポイント
きゅうりは夏野菜の代表格として知られています。成分のほとんどが水分で構成されており、身体を冷やす作用があるため、暑い夏にぴったりの野菜です。現在では栽培技術の向上により通年手に入るようになりましたが、本来の旬は6月から9月頃です。この時期は市場に多く出回るため、価格も下がり、家計にも優しい野菜となります。
新鮮なきゅうりの見分け方
良質なきゅうりを選ぶポイントは以下の通りです:
| チェックポイント | 詳細 |
|---|---|
| 色とツヤ | 緑色が濃く、表面にツヤとハリがあるもの |
| 表面の状態 | しなびていないもの、イボが痛いくらいにとがっているもの(品種によってはイボがないものもあります) |
| ヘタの状態 | 切り口が黒ずんでおらず、みずみずしいもの |
| 形状 | 太さがなるべく均一で、曲がりが少ないもの |
きゅうりの保存方法と下処理のコツ
きゅうりはみずみずしさが命の野菜です。適切な保存方法を知ることで、より長く新鮮な状態を保つことができます。
冷蔵保存の方法
ビニール袋に入れて、冷蔵庫の野菜室で立てて保存することが基本です。きゅうりは寒さが苦手な野菜のため、冷やしすぎには注意が必要です。野菜室の温度(約3〜5度)が最も適しています。保存期間は3〜4日程度を目安に、新鮮なうちに食べきることをおすすめします。
冷凍保存の方法
きゅうりはそのまま冷凍するには不向きな野菜です。冷凍する場合は、輪切りにして塩もみをしてから保存すると良いでしょう。塩もみすることで余分な水分が抜け、解凍後も食感を保ちやすくなります。冷凍したきゅうりは、和え物やサラダなどに活用できます。
世界のきゅうり料理とその歴史
きゅうりは世界中で様々な料理に使われています。ここでは、特に注目すべきイタリア料理のきゅうりレシピをご紹介します。イタリアでは、きゅうりを使った前菜や軽食が人気で、オリーブオイルやハーブと組み合わせることで、さっぱりとした味わいを楽しむことができます。
豆腐とキュウリのイタリアンサラダ
イタリア料理と日本の食材を融合させた創作料理です。オリーブオイルとハーブソルトで和えることで、爽やかな前菜に仕上がります。
材料(4人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 絹ごし豆腐 | 1丁(300g) |
| きゅうり | 2本 |
| ミニトマト | 8個 |
| 黄パプリカ | 1/2個 |
| エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ3 |
| ハーブソルト | 小さじ1 |
| 粉チーズ | 大さじ2 |
| バジルの葉 | 適量 |
作り方
- 材料の準備 豆腐は水切りをして、2cm角のサイコロ状に切ります。きゅうりは皮をむかずに1cm幅の輪切りにし、塩少々(分量外)をふって5分ほど置き、水気を絞ります。ミニトマトは半分に切り、パプリカは1cm角に切ります。
- ドレッシングの調合 ボウルにエクストラバージンオリーブオイルとハーブソルトを入れ、よく混ぜ合わせます。このシンプルなドレッシングが、素材の味を引き立てます。
- 具材を和える 準備した豆腐、きゅうり、ミニトマト、パプリカをボウルに入れ、ドレッシングと優しく和えます。豆腐が崩れないよう、ゴムベラなどで丁寧に混ぜてください。
- 仕上げ 器に盛り付け、粉チーズをたっぷりとかけます。最後にバジルの葉を飾れば、見た目も華やかなイタリアンサラダの完成です。冷蔵庫で30分ほど冷やすと、より一層美味しくいただけます。
きゅうりのカルパッチョ
カルパッチョは、もともと生の牛肉を薄切りにして調味料をかけたイタリア料理ですが、現在では魚介類や野菜を使ったものも広く親しまれています。きゅうりのカルパッチョは、シンプルながらも洗練された一品です。
材料(4人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| きゅうり | 3本 |
| バルサミコ酢 | 大さじ2 |
| エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ3 |
| パルメザンチーズ(削ったもの) | 30g |
| 黒こしょう | 適量 |
| 岩塩 | 少々 |
作り方
- きゅうりの下準備 きゅうりは両端を切り落とし、ピーラーを使って縦に薄くスライスします。スライサーを使用しても構いませんが、少し厚みがある方が食感を楽しめます。
- 盛り付け 大皿にきゅうりのスライスを少しずつ重ねながら、花びらのように美しく並べていきます。中心から外側に向かって配置すると、見た目が華やかになります。
- ドレッシングをかける バルサミコ酢を全体に回しかけ、その後エクストラバージンオリーブオイルをかけます。この順番が重要で、バルサミコ酢の酸味をオリーブオイルがまろやかに包み込んでくれます。
- 仕上げ パルメザンチーズを削りながらたっぷりとかけ、黒こしょうを挽きます。最後に岩塩を少々振れば完成です。すぐにお召し上がりください。
きゅうりとアンチョビの冷製パスタ
夏の暑い日にぴったりの、さっぱりとした冷製パスタです。アンチョビの塩気ときゅうりの爽やかさが絶妙にマッチします。
材料(4人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| スパゲッティ(細めのもの) | 320g |
| きゅうり | 2本 |
| アンチョビフィレ | 8枚 |
| にんにく | 2片 |
| エクストラバージンオリーブオイル | 大さじ6 |
| レモン汁 | 大さじ2 |
| イタリアンパセリ | 適量 |
| 塩 | 適量 |
| 黒こしょう | 適量 |
作り方
- パスタの準備 大きめの鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩を加えてスパゲッティを表示時間より1分長めに茹でます。茹で上がったら冷水でしっかりと冷やし、水気をよく切ります。
- きゅうりとアンチョビの下処理 きゅうりは細めの千切りにし、塩少々をふって5分ほど置いた後、水気をしっかりと絞ります。アンチョビは細かく刻み、にんにくはみじん切りにします。
- ソースを作る フライパンにオリーブオイルの半量を入れ、弱火でにんにくを炒めます。香りが立ったらアンチョビを加え、木べらで潰しながら炒めます。火を止めて粗熱を取ります。
- 全体を和える 大きめのボウルに冷やしたパスタ、きゅうり、アンチョビソース、残りのオリーブオイル、レモン汁を入れてよく和えます。塩こしょうで味を調えます。
- 盛り付け 皿に盛り付け、刻んだイタリアンパセリを散らします。お好みで追加のオリーブオイルをかけても美味しくいただけます。
きゅうり料理を楽しむためのおすすめアイテム
きゅうり料理をより美味しく、楽しく作るために、以下のようなアイテムがあると便利です。
調理器具
スライサーや千切り器があると、きゅうりを均一に切ることができ、見た目も美しく仕上がります。
毎日の料理で欠かせない野菜の下ごしらえ。包丁で薄切りにするのは意外と時間がかかりますし、厚みを均一にするのも難しいですよね。そんな時に活躍するのがスライサーです。京セラのセラミックスライサーは、厚み調節機能が付いているので、サラダ用の薄切りから炒め物用の厚切りまで、料理に合わせて使い分けができます。特にキャベツの千切りは、このスライサーを使えばあっという間にふわふわの仕上がりに。お好み焼きやとんかつの付け合わせも、プロ並みの美しさで作れますよ。
貝印のこの千切り器があれば、人参やきゅうり、大根などの千切りがまるでプロの仕上がりに。特に、コールスローサラダや野菜たっぷりの生春巻きを作る時には大活躍します。
安全ガード付きなので、最後まで無駄なく野菜を使い切れるのも嬉しいポイント。お子様と一緒に料理をする時も安心して使えますね。
調味料類
せっかく新鮮な野菜を丁寧に下ごしらえしたなら、仕上げのオイルにもこだわりたいですよね。アルドイノのエキストラヴァージンオリーブオイルは、150年以上の歴史を持つイタリアの老舗が作る逸品です。
エピレシピにご協力いただいた片岡シェフも、アルドイノのエキストラヴァージンオリーブオイルをご愛好されています。
イタリアとフランスの国境付近、リグーリア州の急斜面で栽培されるタジャスカ種のオリーブは、実としても美味しく、オイルにしても格別な味わい。機械化できない環境で、今も人の手で大切に収穫されています。だからこそ、このフルーティーな香りと、後味のピリッとした辛みが生まれるんです。
シンプルなグリーンサラダも、このオリーブオイルと少しの塩、レモン汁だけで、レストランのような一皿に。カプレーゼやカルパッチョの仕上げに使えば、素材の味を引き立てながら、料理全体に深みを与えてくれますよ。
保存容器
きゅうりの鮮度を保つために、野菜専用の保存容器や鮮度保持袋があると便利です。適切な湿度を保ちながら保存できるため、きゅうりのみずみずしさを長く保つことができます。
まとめ
きゅうりは、インドから世界中に広がった歴史ある野菜です。日本では夏野菜として親しまれていますが、世界各国では様々な料理に活用されています。特にイタリア料理では、オリーブオイルやチーズと組み合わせることで、きゅうりの新たな魅力を引き出しています。
新鮮なきゅうりを選び、適切に保存し、世界の料理法を取り入れることで、いつもとは違ったきゅうりの楽しみ方ができます。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考に、きゅうりの新しい魅力を発見してみてください。暑い夏の日には、身体を冷やす効果もあるきゅうりを使った料理で、健康的で美味しい食卓を演出してみてはいかがでしょうか。









