男爵イモで簡単!外はカリカリ中はホクホクのイギリス伝統料理「ローストポテト」の作り方について解説
目次
はじめに
イギリスの料理と聞くと、「おいしいのかな?」と思う人もいるかもしれません。でも、イギリス料理にも魅力的な伝統料理がたくさん存在します。その代表格が、香ばしくクリスピーなローストポテトです。お正月、和食の味に少し飽きてきた、洋風のものが食べたいという方も多いのでは、と思います。そこで、気分転換にもパーティー料理にも使える「ローストポテト」について、この記事では紹介していきます。
ローストポテトとは?その特徴と歴史
ローストポテトは、ジャガイモをオーブンで香ばしく焼き上げた料理で、イギリスの家庭料理として親しまれています。特に日曜のランチやクリスマスディナーには欠かせない一品で、外はカリカリ、中はホクホクという食感の対比がおいしさの秘密になっています。
クリスピーローストポテトを作るための重要なポイント
ジャガイモの種類の選び方
クリスピーなローストポテトを作るためには、適切なジャガイモを選ぶことが重要です。日本で手に入るジャガイモの中で特におすすめの種類をご紹介します。
ジャガイモの種類 | 特徴 | おすすめ度 |
---|---|---|
男爵いも(ラセット系) | 外側が特にカリカリに仕上がる | ◎ |
メークイン | 形崩れしにくくクリーミーな食感 | ○ |
レッドポテト | カリカリ度が低め | △ |
日本では、男爵いもが、イギリスのローストポテトに使われるラセット系に最も近い品種として広く流通しています。ローストポテトをクリスピーに仕上げたい場合は、男爵イモを選ぶのがおすすめです。また、男爵イモにメークインを組み合わせると、外側のカリカリ感と内側のクリーミーな食感のバランスが取れます。
クリスピーローストポテトのレシピ
材料(4~6人分)
- ラセットまたはユーコンゴールド… 2kg(皮をむき、大きめにカット)
- 塩… 大さじ1
- 重曹… 小さじ1/2
- オリーブオイルまたは牛脂… 75ml
- ローズマリー(みじん切り)… 小さじ2
- にんにく(みじん切り)… 3片
- パセリ(みじん切り)… 小さじ2
- 黒こしょう… 適量
手順
- 下茹での準備
鍋にたっぷりの湯を沸かし、塩と重曹を加えます。カットしたジャガイモを加え、10分ほど柔らかくなるまで茹でます。 - 表面を荒らす
茹でたジャガイモを湯切りし、鍋の中で軽く振って表面を粗く仕上げます。この工程がクリスピーさを生むカギです。 - 油と香り付け
別の小鍋でオリーブオイル、ローズマリー、にんにくを加熱し、香りを出します。火を止め、油をこし取り、香味油を作ります。 - オーブンで焼く
ジャガイモを天板に広げ、香味油をまんべんなく絡めます。200℃のオーブンで約1時間焼き、途中で何度か裏返して均一に焼き色を付けます。 - 仕上げ
焼き上がったジャガイモに、先ほど取り除いたローズマリーとにんにく、さらにパセリを混ぜ合わせて完成です。
このレシピの重要ポイント
下茹での温度管理
ジャガイモの中心まで火が通りつつ、外側だけが崩れるようにするには、熱湯から茹で始めるのがポイントです。これにより、外側のペクチンが効果的に分解されます。
高温でのロースト
焼き温度を200~230℃に保ち、最初の20分間は触らずに放置することで、均一なカリカリ感を得られます。
イギリス料理とローストポテトの関係
ローストポテトは、イギリス料理の伝統を体現する料理の一つです。その技術は、シンプルでありながら、細やかな手間を惜しまない姿勢に支えられています。香ばしく焼かれたポテトは、主菜を引き立てる名脇役として、どの食卓でも愛されています。
まとめ
この記事を読んで、クリスピーローストポテトの作り方だけでなく、その背景にある技術やイギリス料理の魅力についてもぜひご理解いただければ幸いです。少し特別な時の肉料理の副菜としてもぴったりですし、パーティー料理にも最適です。ぜひこのレシピを試して、ローストポテトを楽しんでください。