春の新じゃがで作る、大人のいぶりがっこポテトサラダ
スーパーの野菜売り場に、艶やかな黄色のコロコロとしたじゃがいもが並び始めると、春が来たなと感じます。新じゃがの季節です。水分をたっぷり含んだみずみずしい食感と、薄くて柔らかな皮が、貯蔵じゃがいもとはまったく異なる魅力を持っています。
今回はそんな新じゃがを主役に、居酒屋でも人気の「いぶりがっこポテトサラダ」をご紹介します。燻製の香りとポリポリ食感がクセになる、ちょっと大人なポテトサラダです。
新じゃがだからこそ、皮ごと使う
通常のじゃがいもと新じゃがの大きな違いは、収穫のタイミングにあります。新じゃがは葉や茎がまだ青いうちに掘り出されるため、皮が薄く、水分を多く含んでいます。茹でた後に指で触れるだけでツルリと剥けるほどの薄さで、皮ごと調理しても食感の邪魔になりません。
ポテトサラダに使う場合も、ぜひ皮ごとで。シンプルに茹でるだけで、ほんのりとした甘みとふわっとした芋の香りが立ち、素材の良さが引き立ちます。
いぶりがっこポテトサラダの作り方
いぶりがっこは、秋田県の伝統的な燻製たくあん漬けです。囲炉裏の煙でいぶして乾燥させた大根を漬け込んだもので、スモーキーな香りとポリポリとした歯ごたえが特徴。この個性がポテトサラダと合わさると、一口食べるごとに「もう一口」と手が伸びてしまうやみつき感が生まれます。
材料(2〜3人分)
| 材料 | 分量 |
|---|---|
| 新じゃが | 中3個(約350g) |
| いぶりがっこ | 50〜60g |
| 玉ねぎ | 1/4個 |
| マヨネーズ | 大さじ4〜5 |
| 塩・こしょう | 少々 |
| お好みで岩塩 | 仕上げに少量 |
作り方
1. 新じゃがを茹でる 新じゃがはよく洗い、皮ごと鍋に入れて水から茹でます。竹串がスッと通るくらいになったら取り出し、熱いうちにざっくりと潰します。完全に滑らかにせず、ゴロゴロ感を残すのがポイントです。
2. いぶりがっこをカットする いぶりがっこは5〜7mm角程度の粗めのサイコロ状に切ります。細かくしすぎるとせっかくの食感が失われてしまうので、存在感を残すサイズ感を意識してください。
3. 玉ねぎを準備する 玉ねぎは薄くスライスして水にさらし、辛みを抜いてからしっかり水気を切ります。
4. 混ぜ合わせる 潰したじゃがいもが温かいうちに、玉ねぎ・いぶりがっこ・マヨネーズを加えて混ぜます。じゃがいもが温かいうちに混ぜることで、マヨネーズがなじみやすく全体の味が均一に仕上がります。塩・こしょうで味を整えたら完成です。
仕上げの「ひと手間」で格上げする
シンプルなレシピですが、仕上げにこだわるとぐっと美味しくなります。
岩塩をひとつまみ マヨネーズで味を整えたあと、仕上げに岩塩をひとつまみ振るだけで、味の輪郭がくっきりします。ミル付きの岩塩を使うと、粗さの調節ができて便利です。
岩塩はミルで挽きたてを使うと香りが格段に立ちます。京セラのセラミックミルは粗さを調節できるうえ、分解して丸洗いできるので衛生的に使い続けられます。
発酵バターをひとかけら もう一つのおすすめは、潰したじゃがいもに発酵バターを少量混ぜ込む方法です。コクと深みが増し、シンプルな素材の組み合わせがぐっとリッチになります。エシレバターのような風味豊かな発酵バターを使うと、仕上がりがまるで違います。
アレンジのポイント
基本のレシピに慣れたら、こんなアレンジも試してみてください。
- クリームチーズを加える:常温に戻したクリームチーズ20〜30gをじゃがいもと一緒に混ぜ込むと、濃厚でなめらかな口当たりになります。いぶりがっこの燻製香との相性が抜群です。
- カリカリベーコンをトッピング:薄切りベーコンをカリカリに炒めて散らすと、香ばしさと食感のアクセントになります。
- ディルや大葉を添える:盛り付けの際にハーブを散らすと、見た目が一気に華やかになります。ディルは特にいぶりがっこのスモーキーさと相性が良いです。
旬の短さを楽しむ
新じゃがが店頭に並ぶのは、春先から初夏にかけてのわずかな期間です。長崎や鹿児島など暖地では3〜5月が最盛期で、やがて夏を迎えると北海道産へとバトンが渡っていきます。
いぶりがっこポテトサラダは、いつでも作れる料理ですが、新じゃがを使った春のバージョンはひと味違います。みずみずしい食感と薄い皮ならではの素朴な甘みが、スモーキーないぶりがっこと合わさって、この季節だけの美味しさになるからです。
旬のうちに、ぜひ一度作ってみてください。




