イタリアを感じる夏野菜、ズッキーニの、知る人ぞ知るレシピをご紹介!

夏の野菜売り場で、つやつやと深い緑色に輝く細長い姿を見かけるようになると、いよいよ夏本番だなと感じます。ズッキーニは、見た目こそきゅうりに似ていますが、実はかぼちゃの仲間。淡白でクセのない味わいと、火を通したときのとろりとした食感が魅力で、近年すっかり日本の食卓にもなじんだ夏野菜です。

今回は、そんなズッキーニの魅力をたっぷりとご紹介しながら、本場イタリアで愛される「ズッキーニの花のフリット」のレシピをお届けします。花まで丸ごと味わえるのは、家庭菜園や夏の旬の時期ならではの贅沢。ぜひ最後までお付き合いください。

ズッキーニってどんな野菜?

イタリアからやってきた夏の主役

ズッキーニという名前は、イタリア語の「zucchina(ズッキーナ)」に由来します。これは「小さなかぼちゃ」を意味する言葉で、その名の通りウリ科カボチャ属に分類される野菜です。原産地は中南米とされ、ヨーロッパへ伝わったのは大航海時代以降。その後、イタリアで品種改良が進み、地中海料理に欠かせない食材として発展していきました。

日本に本格的に入ってきたのは比較的最近のことで、1980年代頃からイタリア料理の普及とともに広まりました。今では夏の定番野菜として、すっかり親しまれています。

緑だけじゃないズッキーニの世界

ズッキーニといえば緑色を思い浮かべる方が多いですが、実はバリエーション豊か。黄色の品種や、丸い形をした「丸ズッキーニ」、淡い緑色のものなど、地域や品種によってさまざまな姿があります。

kindsFeaturesRecommended cooking methods
緑ズッキーニ最も一般的。しっかりした食感ソテー、グリル、煮込み
黄ズッキーニ彩りが鮮やか。やや甘みがあるサラダ、マリネ、炒め物
丸ズッキーニコロンとした形。器代わりにも詰め物、オーブン焼き
Zucchini flowers花付きの若い実。希少フリット、詰め物

特に「花ズッキーニ」は、実に花がついた状態で収穫されるもので、本場イタリアでは初夏の風物詩。この花を使った料理が、今回ご紹介するフリットなのです。

ズッキーニの花という贅沢

花を食べる文化

ズッキーニの花は、イタリアやフランスの料理で古くから親しまれてきた食材です。鮮やかなオレンジがかった黄色の花は見た目にも美しく、ほんのりとした甘みと、ふわりとした繊細な口当たりが特徴。日持ちがしないため流通量が少なく、産地や家庭菜園、あるいは専門の食材店でしか手に入りにくい、まさに季節限定の宝物です。

イタリアでは「fiori di zucca(フィオーリ・ディ・ズッカ)」と呼ばれ、中にチーズやアンチョビを詰めて揚げたり、衣をつけてフリットにしたりと、さまざまに料理されます。花が手に入ったら、ぜひその日のうちに調理するのがおすすめです。

雄花と雌花

ズッキーニの花には雄花と雌花があり、料理に使われるのは主に雄花です。雌花は実をつけるために残しておき、長い茎の先に咲く雄花を摘んで使うのが一般的。家庭菜園をされている方なら、収穫のタイミングで花も一緒に楽しめる特権がありますね。

ズッキーニの花のフリットを作りましょう

それではいよいよ、本場の味を再現するレシピをご紹介します。サクッと軽い衣の秘密は、炭酸水。炭酸の気泡が衣をふんわりと軽やかに仕上げてくれます。

Ingredients (for 2-3 people)

materialAmount
ズッキーニの花8〜10輪
flour100g
egg1 piece
炭酸水(よく冷やしたもの)100〜120ml
Fried oilAppropriate amount
saltA little

お好みで、花の中にアンチョビフィレやモッツァレラチーズを詰めると、ぐっと本格的な味わいになります。

How to make it

まず、ズッキーニの花は優しく洗い、中に虫やゴミが入っていないか確認しながら水気をしっかり拭き取ります。花の中心にある雄しべは、苦みが出やすいので取り除いておくと上品に仕上がります。

次に衣を作ります。ボウルに卵を溶き、よく冷やした炭酸水を加えて混ぜ、最後に小麦粉をふるい入れます。混ぜすぎると衣が重くなるので、粉が少し残るくらいでさっと止めるのがコツ。サクサクに仕上げる最大のポイントです。

花にチーズやアンチョビを詰める場合は、このタイミングで。詰めたら花びらの先を軽くねじって閉じます。

揚げ油を170〜180度に熱し、花に衣をくぐらせて静かに入れます。きつね色になるまで1〜2分ほど揚げたら、油をしっかり切って完成。熱々のうちに塩をぱらりとふっていただきます。揚げたてのサクサク感は格別です。

風味を格上げするアンチョビ

ズッキーニの花のフリットに詰めるなら、ぜひこだわりたいのがアンチョビ。塩気と凝縮された旨みが、淡白な花の味わいを引き立ててくれます。地中海の海の恵みを贅沢に使ったシチリア産のアンチョビは、フリットの詰め物にぴったりです。

新鮮なカタクチイワシをトラパニ産海塩で塩漬けし、定温で数ヶ月間熟成させたシチリア産アンチョビ。少し赤みを帯びたフィレは見た目も美しく、香りも上品。凝縮された旨みと歯ごたえが楽しめる、シチリア産アンチョビの最高峰です。ズッキーニの花に詰めてフリットにすれば、本場の味わいに。

たっぷり使いたい方や、パスタやドレッシングなど普段使いにも活用したい方には、大容量のオイル漬けタイプもおすすめです。

イタリア産の無添加アンチョビ、たっぷり580gの大容量タイプ。オイル漬けなので使い勝手がよく、フリットの詰め物はもちろん、パスタやサラダ、ソース作りなど幅広く活躍します。旨みをしっかり効かせたい料理に重宝する一品です。

揚げ物をおいしく仕上げる道具選び

温度を保つ揚げ鍋

フリットをカラリと揚げるには、油の温度を一定に保つことが大切です。花のような繊細な食材は、温度が下がると衣が油を吸ってしまい、せっかくの軽さが台無しに。そこで頼りになるのが、底の厚い専用の揚げ鍋です。

新潟・燕三条で作られた鉄製の揚げ鍋は、底の厚みがしっかりあるので保温力が高く、食材を入れても油の温度が下がりにくいのが特徴。ガス火にもIHにも対応し、ワイドな形状で揚げ物がしやすい設計です。

新潟・燕三条で作られた日本製の鉄製天ぷら鍋。底厚2.3mmでしっかりとした厚みがあり、保温力が高く油の温度が下がりにくいのが魅力です。ガス火・IH両対応、ワイドな24cmサイズで揚げ物がしやすく、フリットや天ぷらをカラリと仕上げます。

揚げ油はクセのないものを

繊細なズッキーニの花の風味を生かすなら、揚げ油はクセの少ないものを選びたいところ。すっきりと軽い味わいのひまわり油は、素材の持ち味を邪魔せず、軽やかな揚げ上がりに仕上げてくれます。

ご紹介するのは、1810年に北イタリア・クレモナで創業した歴史あるオイルメーカーのひまわり油。家族経営ながら最新の大型プラントを備え、品質に関する国際基準も取得した信頼のメーカーです。本場の食材で仕上げれば、気分はすっかりイタリアの食卓です。

1810年に北イタリア・クレモナで創業した歴史あるオイルメーカー、ズッキ社のひまわり油。家族経営ながら最新テクノロジーの大型プラントを備え、品質に関する国際基準も取得した信頼のメーカーです。クセが少なく軽やかな揚げ上がりで、繊細なフリットにぴったりの2L大容量タイプ。

ズッキーニをもっと楽しむために

保存のコツ

ズッキーニは乾燥に弱いので、保存するときはキッチンペーパーで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ。立てて保存すると鮮度が長持ちします。花の場合は特にデリケートなので、手に入ったらできるだけ早く使い切るのがおすすめです。

花以外の楽しみ方

花を堪能したあとは、実のズッキーニもさまざまに楽しめます。オリーブオイルでこんがり焼いたグリル、夏野菜と煮込むラタトゥイユ、薄くスライスしてマリネにと、和洋問わず活躍する万能野菜。輪切りにして衣をつければ、こちらもおいしいフリットになります。

夏の食卓に、彩りと季節感をもたらしてくれるズッキーニ。花から実まで丸ごと味わって、本場イタリアの夏の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。揚げたてのサクサクのフリットを頬張れば、きっと笑顔がこぼれるはずです。


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